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クレジットカードの海外・国内旅行傷害保険

クレジットカードの海外・国内旅行傷害保険

クレジットカードを持つ目的のひとつとして、カード付帯サービスとして付いている海外・国内旅行傷害保険があります。
海外出張や海外旅行をする場合に、空港で加入する一時的な旅行傷害保険もありますが、意外と高くつきます。(海外の場合、1週間ぐらいだと一番安い、補償の少ない保険でも5千円ぐらいします。)それならば、海外旅行傷害保険の付いたクレジットカードを持っていたほうが節約ができて、なおかつ、より大きい補償があって安心です。
海外で病気やケガをして病院に掛かると保険が使えないので莫大な治療費が発生します。入院なんかしてしまうとさらに悲惨です。
国にもよりますが、日本とは保険制度や医療費に関する考え方が異なるため、保険が適用されない場合、日本の10倍ぐらいの医療費を請求されてしまうのは日常茶飯事です。
病気、ケガをせずに出張・旅行から帰国するのが一番ですが、もしものことを考えて、お守り代わりに旅行傷害保険の付帯したクレジットカードを持って出発することをおススメします。

旅行傷害保険は一番大きな金額に踊らされない!

旅行傷害保険の説明を見ると「1億円」「5000万円」「2000万円」とすごい金額が並んでいます。
しかし、これらは「傷害による死亡・後遺障害」時の補償金額なんです。つまり海外旅行中に死亡した場合か、もしくは後遺障害(両眼失明など)を負った場合に補償される金額です。
毎年、千何百万人(H20年 1599万人 観光庁調べ)と海外旅行・海外出張へ行きますが、海外で死亡する人数は数百人です。つまり「傷害による死亡・後遺障害」が適用されるケースは、何十万分の一という低い確率です。対して、病気やケガをする確率のほうが圧倒的に高い!・・・ですから、海外旅行保険では、病気やケガをした時の治療費を補償してくれる「傷害・疾病時の治療費用」を重視すべきと考えています。

「傷害による死亡・後遺障害」補償金額が大きかったら、「傷害・疾病時治療費用」も大きいんじゃないのという意見が聞こえそうですが、実はそうでもありません。下表を見てもらうと分かりますが、一般カードでも治療費を手厚く補償するクレジットカードがあります。海外旅行によく出掛けるので、年会費は安く抑えて、旅行保険は手厚い補償が欲しいという方にはそういったクレジットカードがおススメです。
そのほか、下記に詳しく説明してますが、複数のクレジットカードを所有していれば、治療費は合算されるので、海外旅行保険が付帯した年会費無料クレジットカードを何枚か持っておくというのも有効な手段です。

また、家族で海外旅行に出掛けるという方には、「家族特約付き旅行保険付帯のクレジットカード」がおススメです。クレジットカードを持っているだけで家族全員の海外旅行保険をカバーできます。

各種カードの海外旅行傷害保険 補償金額比較
カード名称 年会費 死亡・後遺障害 治療費用 賠償責任 携行品損害 救援者損害
JCBゴールド 10,500円 1億円(自動付帯) 300万円 1億円 50万円 400万円
三井住友VISAゴールドカード 10,500円
4,200円(*1)
1,000万円(自動付帯)
5,000万円(カード利用時)
300万円 5,000万円 50万円 500万円
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード 27,300円 5,000万円(自動付帯)
1億円(カード利用時)
300万円 4,000万円 50万円 400万円
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード 3,150円 3,000万円(自動付帯) 300万円 3,000万円 30万円 200万円
JCB EIT(エイト) 年会費永久無料 2,000万円(自動付帯) 100万円 2,000万円 20万円 100万円
楽天カード 年会費永久無料 2,000万円(カード利用付帯) 200万円 2,000万円 20万円 200万円

(*1)年会費優遇特典を利用した場合

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海外旅行傷害保険の制約、ここだけは押さえておきたいポイント

クレジットカードに海外旅行傷害保険が付いていることを知っている人は多いのですが、意外とその保険に制約があることを知らない人がいます
海外旅行傷害保険が自動的に付帯されるカード保険適用のために条件があるカードがあります。
自動的に付帯されるカードは、カードを所有していれば自動的に保険が適用されるので、適用期間だけを確認しておけばよいでしょう。(一般的には3ヶ月間のものが多いです。)

注意しなければならないのは、保険適用のために条件があるカードです。保険が適用されるためには、海外旅行に行く場合に公共交通乗用具の料金または募集型企画旅行の料金をクレジットカードで支払う必要があります。
「公共交通乗用具の料金」とは航空機、電車、船舶、バス、タクシーなどの料金を意味します。
「募集型企画旅行の料金」とはツアー旅行など旅行会社が企画する旅行代金のことです。
さらに注意しておかないといけないことは、その条件をどの時点で満たす必要があるかです。
例えば、「楽天カード」の海外旅行保険の場合は日本出国前にカード利用が必要です。また「シティカード」の場合は、カード利用はいつでもよく、海外に到着してからでも公共交通乗用具の料金にカードを利用すれば、その時点から保険が適用されます。
長期間、海外に滞在する場合にその条件をうまく利用すれば、条件の異なる複数のカードでより長い保険期間を確保することが出来ます。
例えば、最初に自動付帯カードで海外旅行傷害保険を3ヶ月間適用して、3ヶ月経過後に条件付カードでタクシーを利用することによりさらに3ヶ月間の海外旅行傷害保険を有効にすることが出来ます。

メリットしかない! 複数の「国内・海外旅行傷害保険」付きクレジットカードを持つ利点

国内・海外旅行傷害保険が付帯するクレジットカードを複数持っている場合、保険の補償額はどうなるか知っていますか?
なんと複数のクレジットカードで傷害死亡、後遺傷害以外の補償額は合算されます。
つまり治療費200万の補償が付いたクレジットカードを3枚持っていると補償額は、600万円になるのです。年会費無料のクレジットカードでも付帯サービスとして「国内・海外旅行傷害保険」が付いているものがあるので、そういったカードをうまく使えば、高いお金を出して旅行保険に入るよりもお得に良い保険を手に入れることが出来ます。

旅行保険が付いている年会費無料クレジットカード

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